頭痛の原因は様々ですが、特に明確な病気があるわけではないのに繰り返し起こる頭痛は、一次性頭痛と呼ばれ、首や頭部周辺の筋肉の緊張や、血管の拡張などによって起こると考えられています。(下記の1~4の頭痛は一次性頭痛) この頭痛に対して、日本頭痛学会では、治療のガイドラインとして、鍼灸治療をあげています。特に、片頭痛に対しては非薬物療法として鍼灸治療の推奨度をAに位置づけています。

~頭痛の種類~ あなたはどのタイプの頭痛ですか?

1.緊張型頭痛

頭痛全般的に最も多いのが一時性頭痛に分類される緊張型頭痛です。年齢や性別を問わず、誰もが発症する可能性のある頭痛と言えます。

精神的なストレスや長時間のデスクワーク、スマホの使い過ぎなど同じ姿勢を続けることによって、血行が悪くなり首や頭の筋肉が緊張してしまうことで頭痛が起こります。緊張型頭痛に関係する筋肉は、首や頭から肩、背中にかけて走行しているため、肩や首のこりを伴う人が多いです。

後頭部を中心に頭全体が締め付けられるような重苦しい痛みです。範囲が広くなると、目も開けられなくなるまで痛みます。

2.片頭痛

片頭痛は20代~40代の女性に特に多くみられ、緊張型頭痛の次に多い頭痛です。

片頭痛の原因は、頭蓋骨内の血管が広がり炎症を起こしたためと考えられています。 ストレスや疲労の他、女性に多いことから、女性ホルモンが何らかの形で関わっていると見られています。 閉経とともに無くなる方もいると言われています。 片頭痛の症状は、ズキズキと脈打つような強い痛みで、光や音に敏感になったり吐き気などを伴います。 また、頭や体を動かすと、頭痛を誘発する傾向があります。 頭痛の前兆として、チカチカとした光が見えることもあります。

頭痛発生から終了まで72時間、頭痛が継続すること、一般的な頭痛薬が全く効かない場合は片頭痛の可能性が高いとも言えます。

3.混合型頭痛

筋肉が収縮することでおこる緊張型頭痛と、血管が拡張することでおこる片頭痛が混在するケースです。 どちらの症状が強いのか、また頻繁におこるのか確認しながら適切な治療が必要になります。

4.群発性頭痛

群発性頭痛を発症する患者さんは比較的少ない傾向にありますが、どちらかというと男性に多くあらわれます。 群発性頭痛の原因は、目の後ろを通っている内頚動脈が拡張して炎症が起きるためではないかと考えられています。 この炎症が起きる原因はわかっていませんが、体内時計が関係しているとも言われています。 群発性頭痛の症状は、原因となる内頚動脈が目のところにも分布しているため、「目をえぐられるような」激しい痛みで、 一度、症状が出始めると、1~2カ月間、毎日のように同じ時間に頭痛が表れるようになります。

5.二次性頭痛

二次性頭痛の原因は、クモ膜下出血や脳腫瘍など、重篤かつ、緊急の処置を必要とするケースが多いため、早期の診断と対処が必要です。 経験したことのない強い頭痛が突然表れたり、手足の麻痺やしびれ・痙攣や、激しい嘔吐、高熱などを伴う頭痛が起きた時はすぐに救急車を呼ぶなどしなければなりません。 また、帯状疱疹など、ウイルス感染による頭痛の場合も注意が必要となります。

当院の頭痛改善の鍼施術について

後頭部周辺の筋肉、胸鎖乳突筋などに鍼でアプローチします。
お一人お一人原因が違いますので、お身体の状態に合わせて施術します。また肩こりも頭痛の施術コースに含まれます。頭痛が発症していなくても、出てもおかしくないほどの肩周辺の筋肉緊張があると単なる肩こりと油断していると、そのうち生活に支障をきたす恐れがあります。
当院では、頭痛コースは肩こりの症状も改善に導きます。頭痛、肩こり、五十肩(正式名:肩関節周囲炎)も、得意としています。お気軽にご相談下さい。